ヨスガノソラ
原作は、Sphereから発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームのコミック作品である。
連載された時期(コンプエース誌に2009年から2010年)の末期に、テレビアニメ化もされたが、アニメが1クールの中にほとんどの登場人物の攻略ルートを入れるという、欲張った構成と限られた話数から、話数に攻略ルートの記号と話数番号を入れるという、複雑な構成(ゲームの構成により近いというべきか)となっており、ゲームをほとんどしない私などは、この構成にはけっこう面食らった物であった。(これは、DVDとBlu-Rayの構成が違う事からも判る。DVDはセルもレンタルも話数順だが、Blu-Ray版ではヒロインごとに1巻になっていて構成上見やすくつくってある。)
さて、コミックであるが、原作の18禁ゲームを基にしているが(近親相姦のストーリーはともかく)作画上は規制のないものとなっている(アニメは地上波放送版には大幅な修正が、スカパーのAT-Xは視聴年齢制限がかかったが一部が修正)。
ストーリーについても、メインストーリーに当たる「穹ルート」にほぼ絞ってある為、読みやすい。
両親を亡くした春日野悠と穹の双子の兄妹は、別々に引き取るという親戚に反発し、亡くなった祖父が診療所の医師をしていた奥木染町に引っ越してくる。子どもの頃の遊びに来た時の友人や、学校の新しい友人もでき、友人達の問題を解決するなどもするが、引きこもり気味の穹は悠のことを思い募り‥‥‥。
原作ゲームをしていないのでアニメとの比較となるが、ラスト(アニメは穹ルートのラストになる最終話)が、兄妹ふたりで奥木染をはなれ、亡くなった父の知人が居る北欧に向かう‥‥‥という点では同じだが、コミック版では明確に奥木染に帰ってくることが示されている。
どちらの後味が気持ちいいかは人によるかとも思うが、コミック版の方が落ち着きがあって、私好みであった。アニメやゲームに比べると、どうしても情報量が少なくなるコミックで、2巻で完結し、不足を感じさせない(穹以外のヒロインが好きな人には大いに不満だろうが)作品となっている。